持ち込まれた鳥が海鳥であることや幼鳥であることはわかったものの、鳥の名前は断定できず時間だけが過ぎました。
一方、当の本人である鳥の体調に問題は無さそうで落ち着いた状態でした。
名前もわからないということは珍しい鳥である可能性もあるわけで、名前がわかるまで動物園内で飼育するということも考えました。
しかし、長期間人間が世話をする(狭いかごで飼う)と鳥の筋力が低下して再び自然界に飛び立つことを困難にしてしまいます。
体調に問題が無い以上、動物園に長く置いておくことは鳥のためにならないので、放鳥することにしました。
2011年9月XX日
姫路市内の小赤壁で放鳥しました。
無事に飛び立ってくれることを祈って・・・。
すると・・・。
見事に風に乗って飛んで行きました
その翌日、とあるところから情報が入り、鳥の名前が判明しました。
「
アカオネッタイチョウ」でした。
「アカオネッ隊長?」・・・どこかの兵隊のエライさんではありません
漢字で書くと「
赤尾熱帯鳥」
漢字のとおり赤い尾っぽを持つ熱帯や亜熱帯にいる鳥で、南インド洋や太平洋上に生息しています。日本では小笠原諸島や八重山諸島などで観察され、環境省が絶滅危惧ⅠB類に指定しているそうです。
台風の影響で南の海から姫路市内に迷い込んだのかなぁ。
播磨灘を飛び越えて無事に元いた場所に戻ってくれることを願います。